膝が硬い2011/02/11

稽古の仲間で自分の「膝が硬い!」という人がいる。確かに稽古中に膝が固まっていると合気道の技にならない。膝が硬いと自覚することは、稽古の目標になるのでたいへんいいことだ。
しかし膝をやわらかくするために膝の柔軟体操をするようなことに意を向けるのは、怪我をしないようにするには有効だが、真の稽古にならない。

合気道では常に膝を緩(ゆる)めていなければ、気の流れがそこで止まってしまう(重力を使えなくなる。相手の微妙な動きに対応できない)ので、合気道の技にはならない。
膝を緩めるためには、太腿の筋肉に負担がかかるので、ある程度太腿の筋肉を鍛えなければならないが、そのために特別のトレーニングをする必要はない。通常の稽古で常に膝を緩めることを続けていると自然に筋力がついてくる。

むしろなぜ膝が固まってしまうのか、自分の心に聴いてみることだ。たとえば大切なものを持つときには、膝は緩んでいる。そしてその大切なものと自分が一つになっている。つまり結んでいる。膝が固まるのは、相手を大切な存在として、あるいは愛をもってきちんと受け止めていないことに気付くべきだ。

それも一瞬でも途切れてはならない。そこに厳しさがある。

精進しよう!

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